THREE


「世界にはびこるいろんな暴力やテロなどに対する私たちの答えは、異なった国から集まった私たちが、同じ言語である音楽を分かち合うということ・・・・」
これは、2006年12月第1回THREEの主催国だったシンガポールの指揮者ジェニファー・タムさんが語ったメッセージですが、この言葉はかつて今は亡きバーンスタインが語った言葉としてジェニファーさんが紹介してくださったものでした。
「私たちは私たちの歌がいつの日か何らかの方法で、愛に満ちた、希望に満ちた、喜びに満ちた明るい明日をもたらすことを夢見ている」フィナーレで歌った合同曲の歌詞です。
日本とシンガポールとフィリピンの3人の
同じ年齢の(偶然)指揮者の友情で実現した3国合同の演奏会。
私たちガイアの演奏は以下の作品でした。
* 安里屋ユンタ(沖縄民謡)
* 三原ヤッサ節(広島民謡)
* 信じる
* ほほえみ
* 俵積み歌(青森民謡)
* はる
* とう坂みま坂(埼玉わらべ歌)
/松下 耕
合同曲
Dona nobis pacem(松下 耕)
Better World(Ryan Cayabyab)
Aeterna Lux,divinitas(Americ Goh)
本番前にはジェニファー・タムさんが全員手を繋がせ、輪を作り、神に祈ります。
シンガポールの聴衆の皆さんは、かつては私達の先祖が彼らの先祖に辛い思いをさせたわけですが、その日本の私達を、暖かく迎え入れ、「ほほえみ」や「信じる」に特に共感をしめしてくださいました。
近くて遠い国だった二つの国が
近くて、心も近い国になりました。